ー その道に向かいし者は名の通る 月の使いの天のひと 後に100年過ぎた頃 誰ともなくに語り継ぐ 紫式部と名付けらるる ー
藤原為時は、娘である藤式部(紫式部)を失い、失意のうちに都へと向かう。旅の途中で、仙女が現れ為時に告げる。「私の名前は紫仙女。私はあなたの娘です。源氏物語を完成させるため、あなたの娘として生まれました。私の使命は終わり、再び仙女の姿に戻りました」と。紫仙女は、父と過ごした思い出や源氏物語を執筆するまでの決意を熱く語る。その話を聞いた為時は、娘が仙女となっていたことを深く理解し、心新たに都への旅を続ける。
◆ひとり文芸ミュージカル『紫式部ー雲隠れー』
原作 稲坂良比呂「ささめごと源氏物語ー紫式部雲隠れー」
原案 島崎藤村「天の河」(夏草より)
脚本 スミダガワミドリ
音楽・演出 神尾憲一
出演 紫仙女 源川瑠々子 紅仙女 敷丸
特別出演(観世能楽堂公演) 藤原為時役 山階彌右衛門氏
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